『回遊動線』シンプル動線で笑顔が生まれる住まい
『回遊動線』
動線とは、空間の中での人や物の動きを示し、動線が短いほどムダな動きがないことを意味します。住まいの回遊動線は、行き止まりがなく家の中をぐるぐる回ることができる動線のことで、家の中をスムーズに行き来できるため、生活の上で感じる不便を解消する効果があり、家事の時短にもつながります。
■ 動線計画で暮らしは快適になる
家族の動線を考えた間取りかどうかによって暮らしやすさが大きく変わります。
間取りに回遊動線を取り入れると、ムダな動きを省くことができ、ストレスが軽減されるといわれています。例えば、キッチンを中心にバスルームやサニタリー、ランドリールームに移動するシンプルな回遊動線を作れば、スムーズに移動ができ、暮らしやすさが格段と向上します。またキッチンはぐるりと回遊できるアイランドタイプにすることで、どこからでもアクセスでき、家事効率が飛躍的に上がります。
■ 暮らしの動線はシンプルに
家が片付かない理由の一つにも動線の悪さが挙げられます。使いたいときすぐに使える場所に収納を確保すると片付けやすくなります。しかし、回遊動線の場合は出入口が多くなり、出入口前後の場所には家具の配置ができなくなるため、収納スペースが少なくなる可能性もあります。そこで効果的な回誘導線を確保するためにおススメなのが、ファミリークローゼットの設置です。通り道になるリビング横や2階ホールに設置すると、家族の衣類をまとめて管理でき、行き来もスムーズです。
リフォームで間取り変更はできないと思われている方も少なくありません。躯体だけ残した「スケルトン」状態でフルリフォームすることが可能なことをまずは知っていただくアプローチも効果的です。忙しい共働きのご夫婦などに「動線の短さが家事の時短につながる」ことを積極的に提案されてはいかがでしょうか。